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その昔、今庄駅へ行ってきました。 [旅行・観光・鉄道・バス]

私自身、鉄道に乗ることが好きでよく「青春18切符」を使ってはあちこち行ってきました。もっとも乗ることが好きなのであんまり観光やおいしい物も食べた記憶は残っていません。いつも乗り継ぎの待ち時間に立ち食い蕎麦を食べ汽車の中ではビールを飲んでいるのが常でした。

それでも何箇所か記憶に残っているところがありますので何回かに分けて書いていきたいと思います。(ひょっとして1回で終わるかも知れませんが・・・・・・。)

まずはじめに福井県と聞いて何を思い浮かべますか?

私の場合、温泉と御蕎麦。あと眼鏡、昆布、包丁などなど。特に温泉好き、蕎麦好きの私にとっては福井県は超魅力的な県と言えます。

福井県の温泉地でもっとも有名なのが芦原温泉。JRの駅にも芦原温泉という名の駅がありますが実際の芦原温泉はその駅から5キロ程離れたところにあります。

御蕎麦というと何と言っても越前蕎麦、とくにおろし蕎麦が有名です。その昔、そばつゆができる以前は大根の絞り汁に御醤油を入れて御蕎麦を食べていたそうです。おろし蕎麦はその名残なのかもしれません。越前おろし蕎麦で有名なのが武生周辺になります。

大阪からJR北陸本線を使って福井県に入ると最初に辿り着く大きな町が敦賀です。敦賀から鈍行に乗り換えて完成当時は日本一だった北陸トンネルを抜けて二つ目の駅に今庄と言う駅があります。今では鈍行しか停まらない田舎の駅ですが、その昔北陸トンネル完成以前は峠越えの要所の駅で特急をはじめすべての列車が停まる駅でした。

そしてその今庄にはなんと温泉と御蕎麦があります。

 今庄蕎麦と言っても知らない人の方が多いのでは。越前蕎麦に隠れてマイナー的な存在ですが中々おいしい御蕎麦を食べさせてくれます。残念ながら私は今庄蕎麦の特徴を説明できるほどの知識は持っていません。その点はご容赦を。

駅周辺には何件かの蕎麦屋と少しばかり離れていますが手打ち蕎麦体験のできる場所もあります。

一度だけ駅近くの蕎麦屋さんに入ったことがありますが、人気店らしくちょうど昼を少しばかり過ぎた時間帯だったので入り口周辺で短い行列ができていました。

蕎麦の味に関しては文句なしにおいしかったです。それにしても周りで食べているお客たちの食欲のすごいこと!私はビールを飲みすぎたためにザル蕎麦だけ食べて店を後にしましたがほかの人はよほどおいしいのかザル蕎麦以外にも色々な蕎麦を頼んで食べていました。

蕎麦を食べた後は、温泉ですよね。

駅のすぐそばに「ふれあい会館今庄サイクリングターミナル」という公の宿泊施設があります。ここで温泉に入ることができます。温泉と言っても実際にはふれあい会館で湧出しているのではなく今庄365温泉(福井県南条郡南越前町板取)というところから持ってきて沸かしている温泉です。泉質は単純硫黄温泉です。

今庄はその昔、北国街道の宿場町でもありました。温泉に入った後はその北国街道を神社仏閣や古い町並みをみながら散歩がてらに歩くのもいいかもしれません。

さてひとつだけ私にとっては残念なことがあります。数年前から新快速が敦賀まで乗り入れるようになりました。そして乗り入れを実現するために電源の切り替え区間(デッドセクション)を敦賀駅と北陸トンネルの間に建設しました。残念だというのはこの設備を今庄駅と湯尾駅間に建設して新快速が2時間に1本でもいいから北陸トンネルを抜けて今庄まで乗り入れてくれたらどれだけ楽しめたことか。

ここからは今庄まで新快速が乗り入れたと仮定しての話。

新快速で今庄駅に着きます。

北国街道を歩いて神社やお寺、古い町並みを見学します。

街道を歩いてかいた汗をふれあい会館今庄サイクルターミナルの温泉で洗い流します。

蕎麦屋で湯上りのビールを飲んだ後、福井県は米所でもあるのできっとおいしい日本酒もあると思うのでおいしい御蕎麦をあてにお酒を飲んでいい心地になったところで今庄駅から新快速に乗って大阪に帰ります。乗り換えなしで約2時間で大阪駅に着きますからその間は電車の中で夢心地になれると思います。

もし今庄駅と湯尾駅との間にデッドセクションができていたら・・・・

私にとってただひとつの残念です。

 


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