高齢者用肺炎予防ワクチン [医療・介護]
最近、テレビCMで
「65歳を過ぎたら肺炎予防ワクチンを接種しましょう。」
というのが流れています。
ブドウ球菌による肺炎予防に効果があると言われています。
費用は、2千円から3千円くらい。
ただし、有効期間はおおよそ5年、つまり5年ごとに接種する必要があります。
親が入院した時、呼吸器内科の病棟が高齢者の肺炎患者でいっぱいでした。
担当看護師に聞くと、「他の病棟の入院患者であっても肺炎になったらここの病棟にまわされます。」
とのことでした。
つまりいかに肺炎患者が多いかお分かりいただけるかと思います。
私自身、高齢者用の肺炎ワクチンがあることを数年前から知っていました。療養病院の主治医の先生に念のために接種しておいたらと言われたことがあるからです。
結果的には親に接種させませんでした。ただし季節用インフルエンザワクチンは接種させましたが。
では、高齢者の肺炎を防ぐには具体的にどのようにすればいいか、ここからは経験談でお話しします。
予防接種はするとして、介護者はまず常に手洗いをすることが必要だと思います。手からの感染が意外と多いということを認識しておく必要があると思います。
誤嚥による肺炎の予防が必要ととなります。
たまに医師から「水を誤嚥しただけでも肺炎になる。」と言われたことがあります。
言われてみると不思議な思いがしますが、実は高齢者の口の中に大量の雑菌が繁殖している場合があります。特に歯周菌がやっかいでこれが肺に入り込むと肺炎になる可能性がかなり高くなります。
つまり肺炎を防ぐには高齢者の口腔ケアーが必要で、するかしなかで肺炎の発症率がかなり違ってきます。
できれば近くの歯科医で診察してもらい、異常がある場合、歯科医師を通じて歯科衛生士に依頼して高齢者の口腔ケアーをしてもらい口の中の雑菌を減らすことが必要となってきます。と同時に嚥下指導によるリハビリを行い口の機能をある程度回復させて誤嚥を防ぐことが大切になってきます。
亡くなった私の母は、嚥下にかなりの問題がありましたが、周一の割合で、歯科衛生士に口腔ケアーと口のリハビリをしてもらい最後まで肺炎にならずに済みました。(最後は多臓器不全で亡くなりました。)
最後に、嚥下に問題がある人用に
「パタカラ」体操というものがあります。
「パパパパパ」
「タタタタタ」
というふうに何回は発声練習を行ったあと
「パタカラ」と続けて発声させます。
聞いていて発音に問題があるようでしたら口の機能が低下している可能性があります。
「パタカラ」体操を続けることによってある程度機能回復が期待できるようになると思われます。
私に母の場合、リハビリを受けた後発声がよくなりました。
話が少しずれましたが、肺炎を防ぐには高齢者の運動機能回復(免疫機能の回復)と予防接種によってある程度防ぐことは可能だと思います。
上記以外にも肺炎発症を防ぐ方法はあると思います。介護に従事しているご家族のみなさん、情報をしっかりキャッチして高齢者の肺炎発病を防ぐように努力してください。
大変でしょうが、頑張ってください。
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