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日帰り路線バスの旅・岸和田市牛滝山 [旅行・観光・鉄道・バス]

テレビ東京系列でたまに放送されている「路線バス乗り継ぎの旅」という番組があります。

太川 陽介さんと蛭子能収さんという迷(名)コンビと毎回ゲスト出演のマドンナ(女優)3人で路線バスを使って旅する番組があります。「なるほど路線バスでも旅できるんだ。」と感心しながら番組を見ています。

日頃は、鉄道好きの私は各停を乗り継いで旅することが多いのですが、この番組を見ていてたまには路線バスで旅するのも悪くないと考えるようになりました。

この番組は、3泊4日かけてA地点からB地点に旅しますが、私の場合とりあえず日帰りで路線バスの旅をしてみようと思います。

私の住んでいる堺市から路線バスだけでどこまでいけるか調べてみると、まず初めに堺市内から大阪市内に入りそこから京都方面へ、京都からは滋賀県の大津(まだ先へ行けると思いますが)あたり、一方京都から奈良に南下し最終は奈良県五條市を経由して和歌山県の新宮市まで路線バスで行くことが可能です。ちなみにこの十津川温泉を通る路線バスは日本最長距離を誇っています。もっとも堺から南下すれば和歌山県はすぐなのですが何せ路線バスが走っていません。歩くしか方法がありません。(余談になりますが、50年くらい昔には河内長野市から和歌山県の橋本市までバスが走っていたようです。)
以前は、奈良県の天理市から路線バスを使って名古屋まで行くことができましたがはたして現在ではどうでしょうか?。

話を元に戻しますが、私の住んでいる堺市から南の泉州一帯は、大体南海バスのテリトリーになっています。そして大阪市や富田林市、松原市にもちょっぴり南海バスは路線を持っています。

南海バスでは、一日乗車券カードを1千円で販売しています。ただし販売場所がバス営業所と南海高野線堺東駅周辺などに設けられている乗車券売り場等の窓口に限られているので手に入れるのがちょっと難しいかもしれません。

このカードを使うとどれだけ乗っても1千円だけですからバス代を1千円以上使う場合はお得になります。(但し、一部乗れない区間やバスがあります。乗車前に確認が必要です。)

そしてこのカードを使うと大阪南港のATCから岸和田市の奥座敷である牛滝山まで南海バスだけを乗り継いでいくことができます。(牛滝山は、大阪以外の人にはわかりにくところだと思いますが、ローカルすぎてすみません。)


通常では、ニュートラムと地下鉄を使って難波へ、難波からは南海電車に乗り換えて南海本線の岸和田駅へ、岸和田駅からは牛滝山行の路線バスに乗り換えます。(もしくはニュートラム住之江公園駅から市バスに乗り換えて南海本線堺駅へそこからは同じです。)
そう言えば岸和田市はNHKの朝連ドラ「カーネーション」の舞台になった所ですよね。

では南海バスを利用した場合は、まずATCから南海高野線堺東駅へ、堺東駅からは泉北高速鉄道光明池駅へ(途中乗り換え便あり)光明池駅から終点の泉北高速鉄道和泉中央駅へ(乗り換えあり)和泉中央駅からは岸和田行のバスに乗り換えて岸和田駅へ、岸和田駅から牛滝山行のバスに乗り換えます。

電車・バスと違い、路線バスだけで牛滝山江行くとすると、結構待ち時間があったりして待たされます。大概待たされるバス停は駅か観光地でもない普通の所、日頃見ることのない人物がバス停でバスを待っていると怪しまれるかもしれませんね。そんなことは気にせず先に進むとします。

私が泉北高速鉄道和泉中央駅に着いたのは8時10分頃、それまでに家から何回か乗り換えて一つ手前の光明池駅へ、そして時間短縮のために一駅区間だけ電車に乗りました。どうしてこの区間だけ電車に乗ったかというとこれにはワケがあり、岸和田駅・牛滝山間のバスは2時間に1本しかなく乗り遅れると下手すると2時間近く待たされる可能性があります。それになるべくなら早い時間帯に目的地へ着きたいし、それに厳格な意味でのバス旅行でもないので・・・・。まあー適当に。

これから乗るバスは、和泉中央駅発8時25分、終点の岸和田駅前に着くのが9時9分。ところが岸和田駅前発牛滝山行のバスの発車時刻は8時45分。つまりこれから私が乗るバスが岸和田駅に着いたころには牛滝山行のバスは約25分前に発車したことになります。そして次の牛滝山行バスの発車時刻は11時12分。約2時間も岸和田駅前で待たなくてはいけなくなります。もっともその間に岸和田城やカンカン場あたりを観光するのも一つの手かもしれませんが。

「色々言っているが、本当は間に合ったんだろう。」と言われそうですがその通り間に合いました。

和泉中央駅から岸和田駅前へ向かう途中に三田というバス停があります。そして岸和田駅から牛滝山へ向かうバスの途中に岡山というバス停があります。このふたつのバス停の距離はおおよそ700㍍弱。歩いても10分はかからないだろうと思われる距離です。

私が今から乗る岸和田駅前行バスがここのバス停に到着予定時刻が8時42分。一方、牛滝山行のバスが岡山jのバス停を発車予定時刻が9時00分。つまりこの間を歩くことによって約18分乗り換えの時間を稼ぐことができます。ただ一つだけ心配なのはバスは道路事情によってよく遅れるということです。途中で交通事故現場にでも合えば万事休すになります。もしそうなった場合約2時間どこかで時間をつぶさなくてはいけなくなります。

さて、私が乗ったバスが三田のバス停に着いたのが8分遅れの8時50分。岡山バス停までは早足で約5分で着きました。多分普通に歩いていても十分に間に合う時間だったと思います。ちなみに牛滝山行のバスが岡山バス停に到着したのが9時4分頃でした。

以外と言うと怒られそうですが、牛滝山行のバスはまあまあ人が乗っていました。平日ということで通勤客なんでしょうね。しかし最後の方までバスに乗っていたのは私を含めて二人だけ、そのお客さんも終点の一つ手前のバス停で下車し、最後まで乗っていたのは私だけでした。

牛滝山大威徳寺山門.jpg

正直言って、堺市に住んでいる私がここを訪れたのは今日が初めてでした。

牛滝山は、紅葉の名所で、この時期訪問する人は登山愛好家だけと思われます。しかし参道から大威徳寺(だいいとくじ)の山門を眺めると新緑のモミジが鮮やかで、一見すると京都にある古寺を思わせるような趣がありました。(写真では分かりずらいですが)
境内はそんなに広くありません。中に入ると滝めぐり(?)の案内板を見つけました。

牛滝という名前でもわかると思いますが、何ヶ所か滝があります。
牛滝山の一の滝.jpg

上の写真は、一の滝ですがこれ以外にも二の滝・三の滝などあります。しかし 先程も書きましたが滝めぐりの道は登山道にもなっているのである程度それ用の靴など履いていないと道が険しいので危険です。私も普通の皮靴しか履いていなかったので一の滝のみ見てあきらめることにしました。

 牛滝温泉いよやかの郷.jpg

山門から遊歩道を歩いていくと上の写真ような「牛滝温泉・いよやかの郷」にでます。キャンプやバンガロー、それにバーベキューコーナーなどがありますが、施設の中心はせせらぎ荘という宿泊施設です。日帰り入浴が入湯税込で750円ではいれます。
先にも触れましたが岸和田駅前・牛滝山間は2時間に1本しか路線バスが走っていません。つまり次のバスまで2時間どこかで時間をつぶす必要性があるわけです。
当然、私はせせらぎ荘で温泉に入ることにしました。中に入ると自販機で入浴券を買い浴場へ向かいます。いつできた建物か知りませんが館内はすこぶるきれいでした。

温泉の泉質は、ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉だそうですが、お風呂場に入ったとたん消毒用の塩素のにおいが鼻につきました。露天風呂もあるのですが虫の死骸が浮いたり沈んだりしていました。
お風呂場で40分ほど過ごしましたが、バスの時間まであと1時間あるのでどうしようかなあと考えていると館内放送で岸和田駅前行の送迎バスが11時10分に出ると案内していました。それを聞いたとたん私はそのバスに乗ることにしました。本当言うと路線バスの旅に一応重きを置いているのですが待っているのもしんどいので乗ることにしました。ただひとつだけイヤだったのはそのバスに私一人しか乗っていなかったことです。

12時前に岸和田駅前に着きましたが、和泉中央駅行バスが出るまで40分ほど時間があるので岸和田カンカンベイサイドモールの岸和田港側でしばしの休憩をとることとしました。

岸和田カンカンベイサイド2.jpg

 岸和田港を眺めながらお茶を飲みました。もっとも雨がパラパラ降ってくるし、歩くと往復約20分程かかるので15分も座っているのが限界でした。しかしここを訪れたのはおおよそ7年振り、見た目はそんなに変わっていませんでした。

岸和田カンカンベイサイド1.jpg

 岸和田駅発和泉中央駅行バスの発車時刻は12時40分です。

私を含めて数人がバスに乗り込み、バスは定刻に発車しました。一応岸和田駅にも立ち寄ったことだしあとは帰るだけです。
和泉中央駅行バスは、初めに旧の国道26号線にでました。その後何度か交差点を曲がって中央公園前に到着しました。
次のバス停は「徳洲会病院」です。
バスは、発車するとすぐに交差点を左に曲がりしばらくそのまま直進しました。私は前方を見ていました。というのもこのバスは、徳洲会病院バス停を出るとUターンして元のバスルートに戻ります。しかし見ていてもバスがUターンできそうな場所が見えてきません。私が前ばかり気を取られていると、バスは不意に(私にとってはそうでした。)左に曲がりどこかの敷地には入っていきました。なんとバスは病院の敷地内に入り、そして徳洲会病院バス停は病院の正面玄関出入り口前に設けられてありました。なるほどこれなら雨が降っても暑くても寒くても病院内でバスが来るまで待っていれば辛くありません。でも私自身ショッピングセンター等の敷地内にバス停があるのは知っていましたがまさか病院の敷地内にバス停があるとは思いも寄りませんでした。
バスは、病院の敷地内でUターンするとまた元のルートに戻っていきました。

いくつかの交差点を曲がり、バスが1台通れるほどの道を通ったりして朝降りた三田のバス停まで戻ってきました。道といい所々に残っている昔ながらの民家を見ていると岸和田市や和泉市のみなさんには悪いけど段々田舎のバスに乗っている気分になってきました。そう言えば朝から気づいていたのですが、堺市内を走る南海バスとこのバスの雰囲気を比べるとやはりどこか田舎ぽっいような気がしました。おかげでもう一度乗ってみたくなりました。

和泉中央駅からは、光明池駅へ行くのに途中バスの乗り換えに時間に余裕があったので少し大回りしました。
和泉中央駅からははつがの3丁目・和泉青葉台経由で納花(のうけ)というバス停で下車。オークワで時間をつぶしてから納花から光明池駅行に乗り、終点の光明池駅で下車。その後、西区役所前(堺市)経由で南海高野線堺東駅前に着いたのは午後3時半頃でした。

堺高島屋の地下で祝杯を兼ねてざる蕎麦をさかなに生ビールを飲みました。昼間我慢したおかげでビールの美味いこと。でもほろ酔い加減にはなりませんでした。家で缶ビールのロング缶を開けるとすぐに酔いが回ってくるのに不思議です。ひょっとしてこの生ビール、今はやりのノンアルコールビールだったりして?そんなことないか・・・・。

地上に出てもまだ午後4時過ぎ。まだまだ時間があるので南海本線堺駅まで出て、旧堺港へ行くことにしました。

旧堺港.jpg

上の写真は旧堺港の写真です。もし晴れていれば高速道路の向こうに太陽が見えるのですが今日は朝から小雨がたまに降る天気。暑くないので旅行するには最適でした。但し夕日が見えなくて残念。

いつもここへ来るとこの港、何とか活用する方法はないものだろうかと考えます。最初に思いついたのが堺市のニュースポット堺浜まで海上バスを運行してみればどうかと思いました。今はやりの海上からの工場見学もできますし。あとは・・・・・。

時計を見ると午後5時前。
今からあと2回バスを乗り継いで家に帰ろうと思います。多分午後6時過ぎには家に着くと思います。
ちなみに家に帰ってから実際に乗った運賃を計算したところ3,700円を超えていました。 


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