コレッリの作品全集 [バロック音楽]
イタリアバロック音楽を代表する作曲家のアルカンジェロ・コレッリは、バッハやヴィヴァルディのような多作家ではなく、わずかCD10枚で全集ができてしまうほどの曲しか作曲していません。
それも1曲(トランペットと2台のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ)だけ除くとすべて弦楽器のための作品しか残していません。
作品1から作品4までは、2台のヴァイオリンと通奏低音のための12のトリオソナタ。作品5がヴァイオリンと通奏低音のための12のソナタ。作品6が弦楽と通奏低音のための12の合奏協奏曲集。それ以外に作品番号のないトリオソナタなど9曲程残しています。
作品1から作品4までは、2台のヴァイオリンと通奏低音のための12のトリオソナタ。作品5がヴァイオリンと通奏低音のための12のソナタ。作品6が弦楽と通奏低音のための12の合奏協奏曲集。それ以外に作品番号のないトリオソナタなど9曲程残しています。
わずかな曲しか作曲していない割に収入が良かったようで、死亡した時、かなりの財産が残っていたようです。とにかく当時のイタリア人から愛されていたようで、葬儀の時には多くの人々が集まり彼の死を悼んだようです。
コレッリの音楽は端正で上品、音の響きを大切にした人で、ヴァイオリンの高音域を無理して使ったり、ヴィヴァルディのように走句もなく自然に曲が流れることを大切にして作曲されています。
ヴィヴァルディの作品1のトリオソナタ集は、コレッリの影響をかなり濃く受けて作曲されています。第12曲目にフォリアを置いているところからもそれが窺えます。作品2のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集もやはりコレッリのの影響を読み取ることができます。
ヴィヴァルディが、はっきりと自分流のスタイルを築いたのが作品3の協奏曲集「調和の霊感」からです。この曲集からヴィヴァルディは、名人芸を必要とする曲を次から次へと発表していくことになります。
コレッリには多くの作曲家が師事しました。ドイツバロック音楽を代表するヘンデルもその一人です。
- アーティスト: George Frideric Handel,Giovanni Antonini,Giardino Armonico Ensemble
- 出版社/メーカー: Dg Imports
- 発売日: 2009/01/08
- メディア: CD
作品6の合奏協奏曲集などからコレッリの影響を見ることができます。
ヴァイオリンをはじめととする弦楽器の美しいアンサンブルが聞ける作品6の合奏協奏曲集からコレッリの音楽を聴き始めるのもいいかもしれませんね。
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