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ヴィヴァルディの協奏曲集作品7 [バロック音楽]


ヴィヴァルディ:協奏曲集

ヴィヴァルディ:協奏曲集

  • アーティスト: イタリア合奏団,ヴィヴァルディ,シェレンベルガー(ハンスイェルク)
  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2005/12/21
  • メディア: CD

ヴィヴァルディの作品番号付の曲集は1~14までありますが、このうち作品13は偽作というのがわかっています。もう一つ偽作ではないかと疑いたくなるのが作品5のヴァイオリン・ソナタ集です。いわゆる作風がヴィヴァルディらしくなく、もしヴィヴァルディの作品だとすれば若かりし頃の習作かもしれません。

作品番号付でよく録音されるのが作品3「調和の霊感」、四季を含む作品8「和声と創意への試み」、作品10のフルート協奏曲集だと思います。これ以外だと作品4「ストラヴァガンツァ」と作品9「ラ・チェートラ 」がぼちぼち録音されていると思います。やはり作品にタイトルが付いている曲集は人気があるみたいです。

ここで取り上げる作品7は現代のところ上記のイタリア合奏団の録音しかなく、ピリオド楽器によるCDを探していますが、今のところ発見できていないのが実情です。

作品7が出版されたのが1716年~1717年。6曲づつ2巻に分けて出版されたようです。ヴィヴァルディの意思によるものなのかそれとも出版社が勝手に曲集として世に出したかは不明だそうです。余談になりますが初めの頃ヴィヴァルディは積極的に出版していたようですが、当時は今みたいな著作権という概念がなく、海賊版が次から次へと出版されヴィヴァルディ自身思ったほどの実入りにはならなかったようです。ある時期から写譜を売る方が実入りがよいと気づき出版にあまり力を入れなくなったようです。

作品7は第1番と第7番がオーボエ協奏曲でたの10曲はヴァイオリン協奏曲になっています。

ヨハン・セバスチャン・バッハは、この中の第8番ト長調のヴァイオリン協奏曲をチェンバロ独奏のための協奏曲BWV973に、第11番ニ長調のヴァイオリン協奏曲をオルガン独奏のための協奏曲BWV594に編曲しています。

作品7は、作品3のような革新的だはなく、どちらかというとオーソドックスな曲集と言えるかもしれません。それでもやはりヴィヴァルディのあののびのびとした屈託のない作風が全面に表れていると思います。私自身この曲集を結構気に入って聞いています。(特に後半6曲を)

是非一度、聞いていただきたい曲集だと思います。

最後にサンプルとして第12番ニ長調のヴァイオリン協奏曲の第1楽章の冒頭部分約30秒弱を載せておきます。作品7の中で私の一番のお気に入りの曲です。

全曲を聞きたい御方は、イタリア合奏団のCDをお買い求めください。


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