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アルビノーニのCDを集めようとおもうのですが・・・ [バロック音楽]

トマゾ・ジョヴァンニ・アルビノーニ(1671-1751)は、イタリアバロック音楽を代表する作曲家の一人です。

当時絶大な人気のあったヴィヴァルディ(1678-1741)と同時代の音楽家でもあります。もっともヴィヴァルディにしてもJ.S.BACH(1685-1750)にしても、彼の人生の後輩に当たりますが、その後輩よりも長生きした人でもあります。

アルビノーニとヴィヴァルディの音楽を比べるとかなりの差があることがわかります。この差は、音楽に対する接し方の違いから生まれたものだと思います。

アルビノーニ:トリオソナタ集 Op.1アルビノーニ:トリオソナタ集 Op.1

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/04/01
  • メディア: CD

ヴィヴァルディの場合、作曲することにより収入を得ようとしました。当然そのためには人々に受け入れられる曲を作る必要がありました。初期のヴィヴァルディは作品を出版することで収入を得ようとしましたが、現在と違い当時は著作権という概念がなく、すぐに海賊版が氾濫し、思ったほどの収入にはならなかったようです。そこでヴィヴァルディは出版をやめて写譜を売って収入を得るようになりました。実際そのほうが儲かったそうです。今日残されている出版された作品集のうち、初期の作品集を除けばどこまでヴィヴァルディが出版に係わっていたかは不明です。当時は、ヴィヴァルディの名がついた作品集は飛ぶように売れたそうですから出版社が勝手に彼の作品を集めて出版した可能性のある作品集もあるようです。作品13のように他の作曲家が勝手に彼の名前を使って作品集を出版することもありました。

Vivaldi:Il Pastor Fido Op13

Vivaldi:Il Pastor Fido Op13

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Naxos
  • 発売日: 1994/09/19
  • メディア: CD
アルビノーニの場合、元々実業家の裕福な家庭に生まれたこともあって、ヴィヴァルディのように作曲して稼ぐ必要性は低かったと思われます。私自身、彼のことをいつも趣味の音楽家だったのではないかと思っています。そのためヴィヴァルディとは違いある程度自分好みの音楽を創作したのだろうと思います。

アルビノーニ:室内での和声の楽しみ Op.6

アルビノーニ:室内での和声の楽しみ Op.6

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Newton Classics
  • 発売日: 2012/02/15
  • メディア: CD
とは言え、かなりの作品を残しています。オペラも50曲近く作曲していたり、出版された作品集も10まであります。
Albinoni: 12 Concertos, op.9 / Hogwood, Manze, et al

Albinoni: 12 Concertos, op.9 / Hogwood, Manze, et al

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Decca
  • 発売日: 1999/10/12
  • メディア: CD
アルビノーニの場合、どうしてもオーボエ協奏曲が目立ちます。特に作品9の2は有名で第二楽章の美しいオーボエの旋律が耳に残ります。

アルビノーニ:オーボエ協奏曲全集(3枚組)/Albinoni: Oboe Concertos

アルビノーニ:オーボエ協奏曲全集(3枚組)/Albinoni: Oboe Concertos

  • アーティスト: アルビノーニ,ニコル・マット,シュテフファン・シーリ,ジョバンニ・デアンジェリ,タニヤ・ベッカー=ベンダー,スタットガート・チェンバー・オーケストラ,ヨーロピアン・チェンバー・ソロイスツ
  • 出版社/メーカー: Brilliant Classics
  • 発売日: 2001/12/01
  • メディア: CD
しかしアルビノーニは、オーボエのためだけに作曲したのではありません。作品6のヴァイオリン・ソナタ、作品1のトリオ・ソナタ、作品5および作品10のように弦楽のための協奏曲集(ヴァイオリン協奏曲も含む)も残しています。

作品1 12のトリオソナタ

作品2 6つのシンフォニアと6つの五声の協奏曲

作品3 12の三声の室内舞曲 

作品4 ヴァイオリンと通奏低音のための6つの教会ソナタ 

作品5 ヴァイオリンと通奏低音のための12の協奏曲

作品6 12のヴァイオリンソナタ 

作品7 12の協奏曲集

作品8 6つのソナタと6つの三声の舞曲

作品9 12の協奏曲集

作品10 12の協奏曲集 

では、上記の作品をCDで買い揃える事ができるかというと現時点ではほぼ無理というしかありません。

新録音も少なく、いまだにイ・ムジチやイ・ソリスト・ベネティなど往年の録音がカタログに掲載されています。

特に作品2に関しては、6つのシンフォニアの録音だけはありますが、残りの6つの5声のコンチェルトの録音が現時点ではありません。ひょっとするとLP時代から未だに録音されていないのかもしれません。あるいは録音はされているが廃盤のまま今に至っているのかそれすらわかりません。

これから先、時間をかけて探してみようとは思いますが、はたしていつになったら全部そろうのか今のところわかりません。ヴィヴァルディの時は、2年ほどで揃えられましたが今回はどうなるか・・・・。

でも探すのはやはり楽しい作業になるので好きですが。

追記

アルビノーニの作品4のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタダキエサですが、作品全体が深い味わいのある仕上がりになっています。

6曲中5曲が短調で作曲されているためかもしれませんが、作品自体人を引き付ける不思議な魅力のある曲となっています。

アルビノーニ:6つのソナタダキエザ

アルビノーニ:6つのソナタダキエザ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Brilliant Classics
  • 発売日: 2011/06/28
  • メディア: CD






 


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