ブクステフーデの室内楽 [クラシック音楽]
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637?~1707)は、ドイツバロック音楽を代表する音楽家の一人です。
ヨハン・セバスチャン・バッハの研究中にヴィヴァルディと同じく発見された音楽家の一人です。
詳しい生涯については、わかっていないようですが、オルガニストとして活躍していたことだけは確かで、J・S・バッハに大きな影響を与えた音楽家のひとりでもでもあります。
個人的イメージになりますか、教会勤務が主な仕事だったようで、作品リストを見るとオルガン曲やカンタータが多数残されていますが、バッハとは違い協奏曲等が残されていません。当時の音楽家たちの作曲動機は、勤め先で決まるので、ブクステフーデは生涯、宮廷等に勤務したことがないのかもしれません。もっともこの先、発見される可能性はあると思いますが。
上記のCDは、ブクステフーデの数少ない室内楽を収めた物です。どちらも作品番号が付けられているので、出版されたものと思います。(詳しく調べていないのですみません。)
- アーティスト: ブクステフーデ,ジョン・ホロウェイ,ウルズラ・ヴァイス(Vl.),ヤープ・テル・リンデン,モーゲンス・ラスムッセン(Vcl.),ラルス・ウルリク・モーテンセン(Herpsi&Org.)
- 出版社/メーカー: Naxos
- 発売日: 2008/05/09
- メディア: CD
このCDも同じくブクステフーデの室内楽を収めていますが、作品番号なしの作品から選ばれて収められています。
作品1及び作品2は、トリオ・ソナタ集となっていますが、楽器編成がユニークで、どちらもヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロという編成になっています。
初め、楽器編成を見た時、ヴァイオリン・ソナタの間違いかなと思いました。なぜならヴィオラ・ダ・ガンバは通常通奏低音の楽器として扱われることが多いからです。楽譜をチェックしたところ間違いなくヴィオラ・ダ・ガンバをソロ楽器として扱っていました。
ブクステフーデの残された室内楽の楽譜をチェックするとヴィオラ・ダ・ガンバがよく使われています。よほど彼はこの楽器を好んだかあるいは彼の周辺によほどの名手がいたのかもしれません。
楽器編成からもわかる通り、作風は、実にしっとりとしています。気持ちを静める時に聞くといいかもしれません。
それともう一つの利用方法としては、高級オーディオのシステムチェックに使えるかもしれません。再生するのが結構難しそうに思えるからです。ヴィオラ・ダ・ガンバの音色、チェンバロのみの通奏低音と言うことでチェンバロの左手の音(低音)、あるいはみっつの楽器をきっちり分離して再生ででいるか高級オーディオシステムの性能を測るうえでうってつけのCDかもしれません。私のミニコンポでは、うまく再生できませんでした。
ブクステフーデのCDはまだこの3枚しか持っていませんが、オルガン曲やカンタータなども買って聞いてみようかなあ、と思っています。
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