SSブログ

大丈夫?韓国の高速鉄道 [雑感]

テレビで取り上げられていたよいうですが、青色のガムテープでフタを固定して走行した韓国の高速鉄道についてであります。

なんでも4月初めに開業した新路線で、走行中の高速列車の先頭車両の運転席窓近くの蓋がパカッと開いたのをガムテープで留めて走行したのですが、高速だったためにガムテープが空気圧で剥がれたために途中駅でまたガムテープを貼り直したとかで結局この列車は高速運転できなかったために延着し、客からクレームがでたそうです。

この話は、家の者がテレビを見て私に教えてくれました。家の者は「韓国の新幹線、大丈夫」と言っていました。

私は、早々ネットで調べてみると、なるほどネットに上がっていました。

ネットでは、ガムテープ事件以外にも、さながらSLを思い起こしてくれるような煙を吐きながら走る列車の写真などが掲載されていました。

「凄い」とは思いますが、上記の内容は私が心配になる内容ではありません。車両故障の場合ならば後でいくらでも修正が効きます。

問題なのは、車両ではなくて鉄道設備についてです。

私が、大丈夫と思うのは、下記の記事を見つけたからです。

「停電で高速鉄道が鉄橋でストップ。車体が傾いた状態で止まったために乗客が不安を訴える・・・」という記事です。

ここから先は私の知識が間違っているかもしれませんが、停電で電車が止まった鉄橋に興味があります。

傾いて止まったということで、鉄橋にカントを設置しているのが、この文面でわかります。

カントというのは、列車がカーブする時、遠心力で曲がる方向とは反対方向へ飛び出すのを防ぐために設ける線路の高低差の事です。

日本の新幹線で鉄橋にカーブを設けているところは確かなかったと思います。斜め横断だったとしても鉄橋はすべて直線で設計されていると思います。

在来線等ならば西日本で二か所知っています。一つは、山陽本線岡山駅の東側にある鉄橋です。「阿房列車」の作者で有名な内田百閒は、この鉄橋のことを作品の中で取り上げており、独特の走行音を聞くたびに故郷である岡山に帰ってきたと思っていたようです。あと一か所は阪急電鉄の柴島-天神橋筋6丁目の間、淀川に架かる鉄橋です。柴島駅側にあります。

どうして私が、韓国高速鉄道が大丈夫?と思うのは韓国高速鉄道の特徴からです。

韓国は、フランスから高速鉄道を輸入しましたが、フランスの高速鉄道は、日本の新幹線とは違い、電気機関車方式を採用しています。簡単に言うと走行に必要な装置を両端の先頭車両2両に積み込んでいます。そのため先頭車両の重量がかなりの重さになります。つまり重たい車両が高速で走ることは鉄道設備に大きな負荷がかかることになります。そのために人工物(高架橋や鉄橋)の上を走るのを得意とはしていません。実際フランスの新幹線は駅近くを除くとほとんど大地(強固な岩盤)上にレールが敷設されています。人工物の上を走らせようとすると工事費が日本の新幹線の工事費よりも約2割程高くなるそうです。

今回開業したの韓国の高速鉄道の新路線の上を走っている車両は、ネットで見た限りフランスから輸入した当時のままの姿で走っていました。つまり重たい車両が、高速で鉄橋の上をそれもカーブしながら走るということは、鉄橋に相当な負荷がかかります。それも直線の鉄橋にはない遠心力という横向きの力が。もし鉄橋が相当頑丈に設置されていないと遠心力による負荷によって鉄橋が崩れる可能性が出てくるかもしれません。もしそうなれば相当の犠牲者が出ることになるでしょう。

ちゃんと遠心力による鉄橋への影響を計算して設置されているとは思いますが最近の事故のニュース等を見ていると一言言いたくなります。

「本当に大丈夫」

と。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。