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リュート音楽といえばやはりヴァイスでしょ [古楽]

ジルフィウス・レオポルト・ヴァイス - Silvius Leopold Weiss (1686-1750)はドイツ生まれのリュート奏者であり作曲家でもあります。

ヨハン・セバスチャン・バッハよりひとつ年下ですが、二人は仲が良く、ヴァイスがライプチヒに訪れた時には、いつもバッハの自宅に泊まったそうです。きっと二人は、ワインを傾けながら音楽談義に花が咲いたかもしれません。実際、バッハの残されているリュート音楽作品にはヴァイスの影響を見ることができると言われています。

当時、ヴァイスは、バッハよりも著名だったかもしれません。演奏のために各地を旅行していたからです。バッハはライプチヒで職を得ましたが、そのかわりヴァイスのように各地に各地に旅行に出かけることができなくなってしまいました。

ヴァイスがたびたび訪れたところにドレスデンの宮廷があります。当時、ドレスデンには、ヨーロッパ各地から著名な音楽家たちが訪れていました。その一人に、かの有名なアントニオ・ヴィヴァルディも含まれていました。ヴィヴァルディはウィーンで客死しますが、これはドレスデン旅行中に起きたことでした。

想像ですが、ヴァイスとヴィヴァルディは、顔を合わせていたかもしれません。音楽についても色々と話をしたかもしれません。バッハはヴィヴァルディはに会ったことはありませんが、ヴァイスから彼の人なりや音楽に対する考え方をワイン片手で聞いていたかもしれません。

ヴァイスのリュート音楽ですが、まず気品にあふれています。リュートという楽器が持っている優美さをとことん追求した作品が多いと思われます。現在人にとっては癒しの音楽になるかもしれません。ワイン片手にゆっくりと聞く音楽がと思います。

Sonatas for Lute 1

Sonatas for Lute 1

  • アーティスト: Silvius Leopold Weiss
  • 出版社/メーカー: Naxos
  • 発売日: 2000/10/05
  • メディア: CD
ロバート・バートによるリュート・ソナタ集の録音は、現在アルバム11枚までになっています。この先、まだ録音が続くのかわかりませんが、ソロリュート作品の全曲録音を期待したいと思っています。
バートの演奏は、かなりなものです。Naxosレーベルは、値段が安価なので買って損はないと思います。

Dresden Concertos 3

Dresden Concertos 3

  • アーティスト: Antonio Vivaldi
  • 出版社/メーカー: Naxos
  • 発売日: 2000/10/06
  • メディア: CD

同じくNaxosからヴィヴァルディがドレスデンに残したヴァイオリン協奏曲の楽譜で演奏したアルバムが4枚発売されています。この中の1曲に、作品4の第1番の改作が含まれています。

J.S.バッハ : マタイ受難曲 (Bach : Matthaus-Passion) [2SACD Hybrid + DVD (NTSC)] [輸入盤]

J.S.バッハ : マタイ受難曲 (Bach : Matthaus-Passion) [2SACD Hybrid + DVD (NTSC)] [輸入盤]

  • アーティスト: Johann Sebastian Bach,Rene Jacobs,Akademie fur Alte Musik Berlin,RIAS Kammerchor,Sunhae Im,Bernarda Fink,Werner Gura,Topi Lehtipuu,Johannes Weisser,Konstantin Wolff
  • 出版社/メーカー: harmonia mundi France
  • 発売日: 2013/10/10
  • メディア: CD
本題とは関係ありませんが、バッハのマタイ受難曲は決定稿で録音されているものが多いですが、このCDは確か初期稿で録音されていたと思います。もっともマタイ受難曲に関して言えば、初期稿や決定稿というのはやはりおかしな言い方だと思います。と言うのもバッハが持っていた楽団はその時々によって編成に差がありました。バッハは現実の楽団に常に合わせて編曲する必要性がありましたから、パート譜に違いが出てくるのも当たり前だと言えます。
マタイ受難曲の第57曲アリア「来たれ、甘い十字架よ、」は決定稿では、ヴィオラ・ダ・ガンバが伴奏のソロを受け持っていますが、初期稿ではこの部分はリュートが担当していました。楽器を変更した理由は、私にはわかりません。ただこの間FMラジオでこの部分の初期稿を聞いたのですが、個人的にはガンバよりもリュートのほうがあっているような気がします。ひょっとするとこの部分、ヴァイスが演奏したのでは・・・・、なんて思っているのは私だけかもしれませんね。



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