口腔ケアーで高齢者の誤嚥による肺炎のリスクを下げましょう。 [医療・介護]
口腔ケアー、つまり口の中の衛生状態をいい状態にすると誤嚥による肺炎の発症リスクを下げることができると以前書きました。
これについて日本癌学会の調査で、癌患者のうち嚥下に関係する癌で、手術により嚥下の機能が下がった患者を調査したところ口の中の衛生状態をいい状態に保つと誤嚥による肺炎のリスクを3/1まで下がることがわかったそうです。
残念ながら高齢者を対象とした調査ではないので、そのままこの事例が100㌫高齢者に適用できるとは思いませんがそれでも口内の衛生を保つだけで肺炎のリスクを下げることができるのは事実です。
以前と同じことを書きますが
1、高齢者で嚥下に難がある人は、歯科医に診察してもらって虫歯や歯周病(歯周菌は肺炎を引き起こします)があれば直ちに治療すべきです。現在では訪問診療をしている歯科医も多くなっているので動くことのできない人で診察してもらえるようになりました。
2、嚥下を改善するためのリハビリをするのも大切です。歯科衛生士や言語聴覚士にリハビリを指導してもらうことも大切です。特に口周りの筋肉が老化で動きが悪くなると唾液の出も悪くなりますし、当然嚥下も悪くなります。
誤嚥による肺炎が怖いから胃ろうだけで食事を済ますという考え方は基本的によくありません。人間は、やはり口から食べ物を食べるのが当たり前の動物です。ほんの少しでも口から食べることができればちょっとでも状態がよくなるかもしれません。
最後にもう一度書きますが、高齢者で嚥下に難がありそうな方で長い間、歯科医にかかったことがない方、早速歯科医の診察を受けてください。誤嚥による肺炎のリスクを下げるためにも。
誰か在宅医療用ポータブルレントゲン装置を開発しませんかねぇー [医療・介護]
在宅医療で一番困るのが検査です。
血液検査や尿検査等は、ある程度在宅でも可能できますがレントゲンとなると病院か近くのレントゲン装置を持った医療機関に行くことになります。
近ければ問題ないと思いますが、離れたところに医療機関がある場合移動のための準備や予約等をしなくてはいけなくなります。しかしすぐに、例えば翌日にと言うふうに準備ができればいいですができない場合どうしても希望してから一週間とか時間ばかりすぎる場合もあります。患者の容態によっては動かさない方がいい場合もあります。私の亡くなった母がそうでした。動かしたばかりに死期が一気に訪れる結果となってしまいました。
最初に書いた血液検査等では、残念ながらわからない症状等があります。この場合、レントゲンを撮影して初めてわかる症状もあります。レントゲンを撮った時には手遅れという結果になってしまいます。
そこで家庭の電源でできるレントゲンがあれば少しは症状を早期に発見できる可能性があります。歯科では小型レントゲンは実用化されていますが、一般的な例えば胸部のレントゲンとかを撮る装置は私の知る限りではないかと思います。
病院で見ていると、小型の装置でも人間が肩に下げて持って歩くというサイズではありません。これをポータブル化できれば、必要な時、在宅で撮影が可能になります。それだけでなく無理な移動によって死亡へとつながるリスクをも下げることも可能になります。
医師にしても診療手段が増えることになりますから、在宅医療の質の向上にもなるかもしれません。そうなればたとえ結果が最悪の方向に進んだとしてもある程度患者の身内にしてもそれなりの覚悟ができるかもしれません。
とにかくそんなレントゲン装置を誰かかいはつしてくれませんかねェー。
高齢者用肺炎予防ワクチン [医療・介護]
最近、テレビCMで
「65歳を過ぎたら肺炎予防ワクチンを接種しましょう。」
というのが流れています。
ブドウ球菌による肺炎予防に効果があると言われています。
費用は、2千円から3千円くらい。
ただし、有効期間はおおよそ5年、つまり5年ごとに接種する必要があります。
親が入院した時、呼吸器内科の病棟が高齢者の肺炎患者でいっぱいでした。
担当看護師に聞くと、「他の病棟の入院患者であっても肺炎になったらここの病棟にまわされます。」
とのことでした。
つまりいかに肺炎患者が多いかお分かりいただけるかと思います。
私自身、高齢者用の肺炎ワクチンがあることを数年前から知っていました。療養病院の主治医の先生に念のために接種しておいたらと言われたことがあるからです。
結果的には親に接種させませんでした。ただし季節用インフルエンザワクチンは接種させましたが。
では、高齢者の肺炎を防ぐには具体的にどのようにすればいいか、ここからは経験談でお話しします。
予防接種はするとして、介護者はまず常に手洗いをすることが必要だと思います。手からの感染が意外と多いということを認識しておく必要があると思います。
誤嚥による肺炎の予防が必要ととなります。
たまに医師から「水を誤嚥しただけでも肺炎になる。」と言われたことがあります。
言われてみると不思議な思いがしますが、実は高齢者の口の中に大量の雑菌が繁殖している場合があります。特に歯周菌がやっかいでこれが肺に入り込むと肺炎になる可能性がかなり高くなります。
つまり肺炎を防ぐには高齢者の口腔ケアーが必要で、するかしなかで肺炎の発症率がかなり違ってきます。
できれば近くの歯科医で診察してもらい、異常がある場合、歯科医師を通じて歯科衛生士に依頼して高齢者の口腔ケアーをしてもらい口の中の雑菌を減らすことが必要となってきます。と同時に嚥下指導によるリハビリを行い口の機能をある程度回復させて誤嚥を防ぐことが大切になってきます。
亡くなった私の母は、嚥下にかなりの問題がありましたが、周一の割合で、歯科衛生士に口腔ケアーと口のリハビリをしてもらい最後まで肺炎にならずに済みました。(最後は多臓器不全で亡くなりました。)
最後に、嚥下に問題がある人用に
「パタカラ」体操というものがあります。
「パパパパパ」
「タタタタタ」
というふうに何回は発声練習を行ったあと
「パタカラ」と続けて発声させます。
聞いていて発音に問題があるようでしたら口の機能が低下している可能性があります。
「パタカラ」体操を続けることによってある程度機能回復が期待できるようになると思われます。
私に母の場合、リハビリを受けた後発声がよくなりました。
話が少しずれましたが、肺炎を防ぐには高齢者の運動機能回復(免疫機能の回復)と予防接種によってある程度防ぐことは可能だと思います。
上記以外にも肺炎発症を防ぐ方法はあると思います。介護に従事しているご家族のみなさん、情報をしっかりキャッチして高齢者の肺炎発病を防ぐように努力してください。
大変でしょうが、頑張ってください。
薬がなくなる? [医療・介護]
薬がなくなる?
と言うと大きな被害を受けた東北関東の被災地の話ではなくてそれ以外のはなしです。
実は今、調剤薬局は大変ことになっています。
どういうことかというと
薬が品薄状態で取り合い
になっています。
話を聞くと製薬会社の工場が北関東から東北にかけて点在しており、今回の大震災で工場が被害を受けて操業停止の状態になっているからです。
私のブログ「 大震災の影響がじわりじわり我が家にも及んできています」で書いた話も実はこのことと関係しています。
調剤薬局の薬剤師さんのはなしによると、会社によっては出荷再開ができているようですがそれ以外では最悪5月末から6月にかけての出荷再開になりそうです。
現状では、4月中はなんとかなるかもしれませんが、最悪の場合5月以降一部の薬が実質的な品切れ状態になる可能性があります。
もしこの中に患者さんにとって重要な薬が含まれていると、5月以降その患者さんの様態が悪化、最悪の場合死に至る可能性もあります。
ところがこの話、一切マスコミに登場していません。テレビ新聞等はまったく気がついていないようです。
あるいは厚労省から薬の流通についての話もありません。最悪重要品目に関しては輸入して切り抜けるように準備しているのかさっぱりわかりません。
今回の大震災は、現地以外でもいろいろな影響がそれ以外の地域に広がり始めています。
このまま広がり続けると、薬の場合、極端に不足している震災現地に対して優先的に薬を出荷をするのを止めてくれと言わなくてはならなくなります。
思うに今の政権は役にたちませんね。
政治指導と言っている割には、まったくそれができていないと言い終わらざるえない。
この間も、官房長官が原発で負傷した事例を東電がすぐに報告しなかったと言って東電を批判していましたが、裏を返せば、他人が報告してくるのを待っているだけの政権であって、自動的に上がってくる仕組みを構築できていない政権だと言わざる終えない。政府という大きな組織を持っているくせに。
事態は一刻一刻進んでいるのに官邸ではその情報を誰かが報告に来るのを椅子に座って待っているだけ。
それが今の政府の姿だと思います。
私の方でもこれから何か新しい情報が入ればブログでお知らせします。
もっとも私は政府とは違い大阪府堺市の南の外れに住んでいる一個人ですから、入ってくる情報はかなり限られると思いますが、それでも。
高齢者の口腔ケアに [医療・介護]
大震災の影響がじわりじわり我が家にも及んできています [医療・介護]
東北関東大震災から2週間が過ぎましたがじわりじわりとその影響が私の家にも及んできています。
私に母の経管栄養剤の入手が困難になってきました。
栄養剤といっても処方箋で入手するので、扱いは薬ですがその栄養剤が入手困難になってきました。
マスコミ等では、被災地の様子が連日流されていますが、工場がある仙台港一帯の様子があまりテレビ等で流されないのでイマイチ地元の様子をうかがい知ることはできません。
製薬会社のHPによると、出荷再開は早くても5月下旬になるとか。
手持ちの在庫や薬局を渡り当たって入手できたとしても4月いっぱいが限度、つまり薬1ヶ月間栄養剤がない状態になってしまいます。(餓死するがな・・・)
そのために今から代替え品を調剤薬局を通して探すことになります。
現時点において、私の家では東北一帯の早急なる復興が重要なポイントとなってしまいました。
もっともこの問題は私の家だけの問題ではなく、同じ状況を持つ御家庭にとっても同じことが言えます。特に被災地では、我が家以上に大きな問題になっているような気がします。
さて、この先どうなりますやら・・・・。
退院 [医療・介護]
5月末に入院した母が、ようやく退院して帰ってきました。
初めの頃は人工呼吸器をつけての退院か、と思われていましたが無事に人工呼吸器なしで帰ってくることができました。
ただ、断念ながら嚥下のみ難が残っており、当分の間嚥下の機能が回復するまで経管からの栄養摂取になりそうです。
徐々にですが呑み込みの方も回復してきているの遠からず口から食事ができるようになるかもしれません。
入院中は、コンビニ弁当や麺類で食事を誤魔化していましたが、おかげでこの暑さに夏バテしそうです。いえもう50㌫程夏バテしていると言うべきかもしれません。
早く涼しくならないかなー、というのが今の心境です。
人工呼吸器 [医療・介護]
5月末に母が入院しました。
元気になったのはいいのですが、退院の条件に人工呼吸器をつけたままでないとOKを出せないとのこと。
起きている時や浅い眠りの時には問題ないのですが、深い眠りに入ってしまうと無呼吸状態に陥ってしまって人工呼吸器に頼らないと最悪の場合死に至る危険性があるからです。
本人ははずして家に帰りたいと言っていますが中々難しい話になりそうです。
そろそろ退院の準備もしなくてはいけないのですが、残念ながら今後どのよな介護をすればいいのか情報収集が進んでいません。どうも私に母は、私の忙しい時期に色々とことを起こしいるような気がします。
まあ、なんとかなるとは思いますが、先のことを考えると少々不安もあるのは本音ですけどね。
インフルエンザねえー [医療・介護]
昨日、年老いた母親に季節性インフルエンザの予防接種の注射をうちに行きました。
新型インフルエンザの影響で季節性インフルエンザワクチンの数が少ないそうで、かかりつけの御医者様から
「注射したら」
という御誘いで注射をうちに行きました。これでひとまずホッとしました。
「え、それはそうと書いてるアンタは?・・・・・」という声が聞こえそうですが、御察しの通り私は予防接種を受けていません。
別に今に始まったわけではなく、かれこれ30年以上インフルエンザワクチンを接種したことがありません。そしてこの間、一度もインフルエンザにかかったことはありません。
2度ほど風邪で高熱をだして、簡易検査を受けましたが2度とも陰性でした。熱も一日だけであっさりとひいてしまいました。
この30年間、運がいいのかインフルエンザの御世話にならなくて済んでいるということです。
「たまたま、インフルエンザにかかる環境にいなかったからでは・・・」
と言われそうですがその逆で仕事の関係で学校の生徒たちと接する機会が多いので、確率的にはうつる可能性の方が高いといえます。
余談になりますが、2005年にも大阪では季節性インフルエンザが猛威を振るいました。
正月明け早々、ある学校に仕事で訪問した時に、授業時間なのに何人かの先生が職員室にいたので「どうしたんですか。」と尋ねると。
「学年閉鎖になってねえ・・・・・。」とある先生。
それを聞いた私は、「三学期が始まってからまだ一週間も経っていませんけど。」
と言うと先生が事情を話してくれました。
ある生徒の親が、東京へ出張した時に東京でインフルエンザに感染したらしく、帰ってからそのインフルエンザが子供に感染したそうです。たまたまその子供が学習塾に通っていてて、運悪くその塾に同じ学校の生徒たちが多数通っていたために3学期が始まる前に生徒たちに一気に感染し、学校が始まった途端大量欠席が起こり学年閉鎖という事態になったそうです。
まさしく現在の社会が反映された感染といえるかもしれませんね。
考えてみると私が子供頃、学級閉鎖を経験したのは一度だけで学年閉鎖の経験はありません。
今でも覚えてみますが「あと〇人休んだら・・・」とよく友達と話したものです。
今、若年層に爆発的に流行している新型インフルエンザを見ているとその感染の早さに驚きを感じます。ひょっとすると今の若年層は、見かけは清潔そうに見えていてもその実態は不衛生のかたまりかもしれません。でないと爆発的な感染の理由が説明つかないと思います。それとも何かほかに私の想像が及びもしないような重要な理由があるのでしょうか。
さてここだけの話、実は人にはインフルエンザに罹りやすい人と罹りにくい人とに部類できるとか?罹りにくい人は、予防接種を死ぬまで受けなくてもインフルエンザになることはないとか・・・・。例え罹ったとしても熱も出なくて軽い風邪の症状で終わってしまうとか・・・・。
何人かの看護師さんに同じような話をすると確かにそのような人の話を聞くとか・・・。
みなさん、この話し信じます?
気温28度でもなる熱中症 [医療・介護]
昨日、歯科衛衛生士さんが家にこられてこんなことを言っていました。
「微熱を出すお年寄りの方が増えています。」と
ここ数日、大阪では30度を越える暑さが続いており、日中は、クーラーの電源は入ったままの状態が続いています。
この時期、お年寄りが微熱を出すのは暑さに対する体温調整がうまくいかないからです。
省エネの関係で室内温度を28度に設定している方を多いと思いますが、実は体温調整ができないお年寄りにとっては28度でも十分に熱中症になる危険性があります。ですからもう少し低めの温度に設定する必要性があります。
それ以外にも十分に水分と塩分を取っているかなども重要になってきます。意外とお年寄りの方は水分補給を十分になさっていない方が多いようですから特に注意しましょう。
それ以外にも効果的とはいえませんが、日中何回か若干熱めのお湯で絞ったタオルで体を拭いてあげるとか、もしくは逆に冷蔵庫で冷やした濡れタオルで拭いてあげるとかすると気分的にすっきりするかもしれません。
これから本格的な夏が始まりますが、高齢者をお持ちの御家庭では高齢者の体温管理に十分注意気をつけてくださいね。