電力不足を解消するための発電所建設私案

今回の震災で東京電力や東北電力に供給能力に問題が生じました。

特に東京電力管内では、この先電力不足が発生する可能性があります。結果、計画停電の実施により産業などに大きな影響を与えるのは必至の状態です。
特に病人をかかえている御家庭では、計画停電などによって医薬品や医療品の生産が滞り患者さんの様態を悪化させたり最悪の場合死に至らしめる可能性があります。
この先、計画停電の実施に関しては、その方法論を早急に議論し、悪影響を最小限に止める工夫が必要になると思われます。夏場にかけては被災した工場なども本格的に稼働に入ると思われるので尚更早急な議論が行われる必要があります。

しかし根本的な解決には発電所を早急に建設するしかなく、早々に計画し建設する必要があります。
建設する発電所はどう見ても火力発電所しかないよう思われます。
原発は、今の問題を無視しても設計から完成までおおよそ10年かかります。10年間も毎年計画停電なんかできません。
自然エネルギーを利用するとしてもそれだけの電力をまかなうことは現時点においては不可能だし、公害がないと思われていた風力発電が、最近では騒音（低周波振動）問題などを受けて使用停止を求める地域もでてきています。
以上のことを踏まえると結局は火力発電所を建設するしか方法がないと思います。

私にはわかりませんが、東京電力に火力発電所を建設できる土地を保有しているならば早々に発電所の建設を始めるべきです。しかしもし土地を保有していない場合どうするかという問題が出てきます。そこで考えついたのが発電プラント積んだ船舶を建造することです。

ヒントになったのが、韓国から救援と言うことで40万キロワットの発電能力持つ船を日本に派遣された新聞記事を読んでのことです。

私の案では、
150万キロワットの発電能力を持つ船舶を4隻同時に建造します。将来的には陸地に発電プラントを移築できる構造にしておきます。
50万キロワットの発電能力を持つ船舶も同時に4隻建造します。
これで800万キロワットの発電能力を確保することができます。多分日本の船舶建造技術を持ってすれば短期間で建造できるのではないかと思います。
それに書き忘れましたが、発電プラントを移した後の船（きっと大きな船だと思うので）は、海上自衛隊で使うヘリコプター空母の改造できるようにしておきます。今回の震災でもそうですが陸上交通が不通になった場合、空路からの支援が必要となります。私の記憶が確かなら現在海上自衛隊に似たような目的を持つヘリコプター空母タイプの護衛艦が一隻あったはずです。もっとも今回のような大災害では一隻の艦船で広域に救援等をカバーするのはやはり無理と言わなければならないでしょう。
余談になりますが、昔私は上記のようなヘリコプター空母を6隻建造して、4隻を太平洋側に2隻を日本海側配置して、今回のような異常事態がおきた時に、即対応できるようにしておいたらいいのではないかと考えていた時期があります。もっともその時は、アメリカの空母が常備している消防用ヘリコプターや空から情報を伝える広報ヘリコプターも同時に搭載することまでは思いつきませんでしたが。

50万キロワットの発電プラントを積んだ船は、災害時に海上から電力を供給するため救援船としてそのまま使います。福島原発で起きた事故も早期のうちに外部電力が回復していたらここまでひどい状態になっていなかったのではないかと思います。

最初にこのブログのヒントになった韓国の発電船を韓国がどうゆう目的で建造したのか知りませんが「備え」という意味では残念ながら日本は韓国よりも劣っていると考えた方がいいのかもしれません。

さて、もし本当に発電船を建造したとしても、全船完成には1年程度かかるかもしれません。多分今年の夏や冬には間に合わないと思います。さらに例え全船完成したとしても供給能力に限界があるために来年以降の節電対策も必要になると思います。さらに二酸化炭素の排出量も増えるので政府の２５㌫削減目標を早期に撤回する必要があります。

最後にはじめの繰り返しになりますが、
今回の震災で多くの企業が被災しました。そして現在それらの企業は復旧作業を続けています。それ以外にも今回震災に遭わなかった企業も地震の影響で部品提供が受けられず操業を停止しているところも沢山あります。そこで国は早急に調査して、すべての企業が本格的に生産活動始める時期を把握しどれだけの電力がいるか想定し、計画停電を行う時期、方法を国、東京電力、東北電力、産業界や自治体などの代表集めて早急にしかもオープンに協議すべきだと思います。そしてその結果を国民に周知徹底し、不満が出てくるかもしれませんが国民に協力してもらうしかないと思います。

早く国は被災地だけでなくすべての国民にたいして復興の道筋を提示し、国民に協力を求めなくてはいけないのですがはたして現政権にその能力があるのかないのか試されている言っていいのかもしれません。

書き忘れ
建造費は、当面国が持つべきだと思います。

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