3次補正・・・増税の前に [出鱈目経済学]
最近、震災復興のために増税するという案が政府から提示されています。
議論を見ていると
「最初に増税ありき」
という批判が出ていますが、私もそう思います。
1次補正が、約4兆円
2次補正が、約2兆円
3次補正が、約11兆円から12兆円規模になりそうですから
総額およそ約18兆円前後の補正予算になります。
しかしここで一つの疑問があります。
8月の初め、1次補正の使用状況が国会で報告されていましたが、その時の進捗率はわずか1%400億円だけでした。
現在、1次と2次で約6兆円規模の補正予算がありますが、どれくらいその予算が使われているかを吟味してから3次補正の規模を決めるべきではないのかと私は思います。
1次2次あわせて6兆円規模の補正予算がどれだけ残っているか分からなければ3次補正の規模が本当に正しいのかわからないと思います。
極端な話、1次2次の補正予算の進捗率が極端に低ければ、補正予算全体が年度内に消化されず残ることになります。
つまり復興を目的に3次補正予算を組んでそのために増税するとなると、結果もし補正予算が消化されなければ増税だけが残ることになります。
多分反論としては、各補正予算はそれぞれ予算内容の性格が異なるからそんなことにならないと言われそうですが、早い話、1次でも2次でも3次でも残れば予算内容は関係ありません。
予算が残れば財務省のもの、増税ができて収入が増える財務省の思惑通りになるのかもしれません。
国会での審議が地味なものになってしまいそうですが、細かな補正予算の進行をチェックするのが国会議員の役割だと思うのですがどうでしょうか。
1次2次補正の進捗が悪ければ、予算の組み替えを早々にすべきだろうと思います。結果それにより3次補正が圧縮されてその分負担が少なくて済みます。
しかしどうも日本人、喉もと過ぎれば・・・・というのが多いようで、1次2次予算も成立すると後はほったらかし。それが一番悪いような気がします。
国会議員のみなさん、マスコミのみなさん、もっと地味なところを議論し報道することが大切だと思うのですが・・・。
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