10月9日の地震について [雑感]
10月9日午後4時過ぎ、大阪南部を震源地とする震度3の地震がありました。
気象庁のホームページから震源地を情報を得て調べてみたらなんと震源地は堺市南部泉北ニュータウン内であることがわかりました。下の地図はおおよその場所を示しています。
今回は、大阪府堺市内が震源地という私も長い間堺市に住んでいますが初めての経験でした。
地震の規模がそんなに大きくなかったおかげで被害はまったくなかったようですが、一つ間違えば大惨事になっていた可能性があります。
震源地の近くを泉北高速鉄道という鉄道が走っていますが、直下型の地震の場合、緊急地震情報が役に立ちません。
特に震源地の上を列車が走行している場合、ほぼ地震の影響を受けるのは必至です。
その昔、上越新幹線がたまたま震源地の上を走行していて脱線したことがありました。幸いこの時は、乗員乗客全員にけがはありませんでした。
しかし、都市部を走る通勤電車の場合、はたして大丈夫なのかと思いたくなります。
今回、震源地近くを走行していた泉北高速鉄道は、名前からも察しがつくと思いますが、線内を100キロ以上の速度で走行しています。
もし、走行中に直下型地震が来た場合、下から突き上げられる力によって電車が持ち上げられ脱線する可能性があります。しかし今のところそれを防ぐ方法は皆無だと言っていいかもしれません。というのも、鉄道施設は、耐震性に関してはほとんど問題はないと思いますが、運用に関しては事前に地震を察知(緊急地震情報)し、列車を停めて耐震設備が列車の乗員乗客の被害を最小限に防ぐというのが建前になっているからです。
3月の東日本大震災の時は、このシステムが作動して事無きを得ましたが(特筆すべきことは、津波による人的被害もなかったことです。)、直下型ではまず無理だろうと想像できるからです。
終わりに
関西も東南海地震が、近年発生する確率が高くなっていると言われています。それに伴い地下の断層の活動が活発になり、突発的に直下型断層地震が発生する可能性もあります。
もっとも地震に備えろと言っても、発生し生き残った後の事しか対処しかできませんが、せめて懐中電灯やラジオは用意しておくべきでしょう。
東日本大震災の時、店頭から懐中電灯やラジオ、カセットコンロなどが一瞬にして売り切れたそうですが、この話を聞いた途端、あれだけ毎年9月1日に大規模な訓練をしているのに関東大震災の経験が風化してしまったと言わざる負えない感じがしました。
いつの間にか地震に対する危機感が日本人の心から失われてしまったのかもしれませんね。もっともそれ以外のことについても言えそうですが。
お断り:掲載している地図は、あくまでも大まかな震源地を示しているだけです。
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