ヴィヴァルディ 12の初期ヴァイオリン協奏曲 [バロック音楽]
協奏曲12曲を収録
上のCDは、ヴィヴアルディの初期のヴァイオリン協奏曲12曲を収録しています。
ヴィヴアルディというと多作家でバッハのように作品に手を加えてよりよいものにしていくというイメージがあまりありませんが、このCDの収められているRV381の協奏曲は、作品4の第1番の協奏曲RV383aの異稿で、バツハがチェンバロ独奏用の協奏曲に編曲したものです。
そして383aという番号でも分かるとおり、RV383はドレスデンの宮廷に献上された作品のひとつとして現在に残っています。
それぞれを比べてみると、楽章に手をくわえて改編したり、あるいは楽章そのものを書替えたりしています。
やはりヴィヴァルディも自分の作品に手を加えてよりよいものを作ろうとしていたのかもしれません。
そんなつもりでこのCDを聴いているとこのフレーズがひょっとしてあの曲の・・・と思いたくなります。
選曲もよく、ヴィヴァルディの初期の作品を知るには打って付けのCDだと思います。
演奏の方は、オリジナル楽器を使用していますが、節度を持って演奏しており聴きやすい曲集に出来上がっています。
CDジャケットは、紙製ですが、デザインが凝っており見ていてもすばらしい仕上げになっていると思います。
ヴィヴァルディファンの方は一度は聴いていただきたいCDのひとつだと思います。
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