ギリシャ破綻! [雑感]
ギリシャの国民投票の結果に係らず、一度破たんした方がギリシャの未来にとっていいかもしれません。
国民の25㌫を占める仕事をしない公務員の給料(それでいて民間人の1.5倍の給与)と年金を払うために大量の国債を発行してきたツケが今ここにきているわけです。
仮にEU側の改革案をギリシャ側が受け入れたとしても、この先6兆円以上の援助をしないと危機を回避できないと言われています。しかもそのためには、EU諸国側の国民たちにギリシャ支援のための増税をしなければならないようです。当然、そうなればEU諸国の国民たちから反発がでるのは必至でしょう。
だとしたらこのまま何もせず、放っておくのが一番かもしれません。
幸い、EU諸国の金融機関にはギリシャ国債がほとんど存在しません。前回の危機でEU各国政府がギリシャ国債を金融機関から買い上げているからです。
確かに国の財政に影響を与える可能性は大きいと思いますが、この先、また同じことが起きれば間違いなく今よりも多くの負債をEU各国が持つことになります。それを考えると思い切った考えを実行するのが賢明かもしれません。
ギリシャの銀行関係者の話として7日には銀行の金庫が空っぽになるそうです。どちみち交渉が始まるにしても結果が出るには時間がかかるでしょうから、ギリシャ経済は今週中頃から完全にストップするかもしれません。
まあ、それをギリシャ人たちが選んだのですから。
人道支援がこの先、必要になるのは確実でしょう。医療品に関しては、国外に大きく依存している関係で輸入できなくなる可能性があるからです。食料品も同じかもしれません。
今一つ気がかりなのは、地中海を渡ってくる違法難民のことです。もしギリシャ国内が経済不安で混乱し始めると、その混乱を突いて大挙して侵入してくるかもしれません。そうなればギリシャ国内が一気に政情不安に陥ることになるでしょう。
EU側は、単一通貨導入を急ぎすぎたためにギリシャの実情に目をつぶった経緯がある以上、ある程度の責任はEU側にもあります。それらを考慮したとしてもやはりEU側はこのまま何もせず放っておくのが一番の方法かもしれません。
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