上海危機 [出鱈目経済学]
中国株の下落が止まらない状態になっています。
そのためにかどうかは知りませんが、株式上場企業の内、1200社が色々と理由をつけて株式売買停止にしています。
この数は、中国株式上場企業の3分の1にあたります。中国当局が株式下落を阻止するために容認しているみたいですが、これがかえって投資家の不安を煽っているようです。
中国では、シャドーバンキングの問題もあり、このまま株価下落が続けば、1000兆円以上の大損失が発生するかもしれません。特に中国では個人投資家が9000万人以上いるそうですから、彼らが損失を被れば日本での爆買も無くなるかもしれません。
ギリシャ危機とは違い、上海危機は桁が違います。地震の震度で考えると、ギリシャ危機は震度2~3程度、上海危機は震度で言うと6もしくは7くらいになるかもしれません。
例えばギリシャがデフォルトしたとしても、金融市場にそれほど大きな影響は与えることはないと思いますが、上海危機の場合、EU諸国の金融市場に大きな影響を与えるのは必至だと思います。そうなればEU諸国もギリシャ支援よりも自国の金融支援に回ることになると思いますから、ギリシャ政府の思惑とは違う方向に進むことになるかもしれません。
日本にとっても、上海危機による影響は避けられないでしょう。大なり小なりの影響が出るのは確実だからです。
中国当局も必死になって株価下落阻止に力を入れていますが、現状見ている限りその効果は上がっていないようです。
この先、どうなるか?注意して経過を見る必要性があるようです。
と同時に各国政府は、早めの対応をとることが大事になるかもしれません。
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