最近聴いたCDより [バロック音楽]
【演奏】
アッカデーミア・ビザンチーナ
オッターヴィオ・ダントーネ(指揮)
【演奏】
フェデリコ・グリエルモ(Vn)
ラルテ・デラルコ
ここで紹介しているCD2種類は、オリジナル楽器を使って演奏されたバッハとヴィヴァルディの作品です。
合奏団はともにイタリアの団体で、正直言って私は今まで全く知らない合奏団でした。
しかし、演奏を聴いてみると本当に魅力的な演奏を聴かせてくれます。
まず両方に共通しているのは、リズムが機敏ではっきりしていること。リズム感がいいので聴いていても気持ちがいい。
1枚目のバッハのシンフォニア集は、バッハの200曲以上もあるカンタータの中から器楽のみで演奏される楽章を集めたCDです。ブランデンブルク協奏曲や無伴奏ヴァイオリンパルティータで聴きなじみのある曲が形を変えて聞こえてきます。ひとつの楽章を色々な形に変えて作品を作っていくバッハのパロディ(編曲)技法を垣間見ることができます。
2枚目のヴィヴァルディの作品6のヴァイオリン協奏曲は、あまり知られていない地味な曲集ですが、みずみずしい演奏で地味な作品集に新鮮な魅力を与えています。先にも書きましたがやはりヴィヴァルディの作品を演奏するにはリズム感がいかに肝心かがわかります。もちろんバッハの作品集もそうですが。
イタリア合奏団によるモダン楽器で演奏されたCDももっていますが、魅力的という点ではここで挙げたCDの方が上に来るとおもいます。
2枚ともイタリアの団体によって演奏されていますがやはりイタリア人気質が現れた演奏と言っていいでしょう。陽気な連中が楽しみながら演奏している雰囲気は聴いている私はまで楽しくさせてくれます。
今、イタリアはソブリンリスクによる経済的危機にさらされていますが、ここで取り上げたCDのように陽気な連中があらわれてきっと危機を回避できるのではないかと思いたくなります。
是非一度聴いていただきたいCDです。
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