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暗黒物質と暗黒エネルギー [雑感]

以前、この宇宙は膨張をし続ける運命か、それとも「ネバーエンディング・ストーリ―」のように最後には粉々になり素粒子世界になるかを書きました。今回はその続きみたいなものです。

暗黒物質(ダークマター)というのがあります。目には見えないが質量を持っており重力に影響を与えています。

暗黒物質については古くから議論されていましたが、間接的な発見はヴェラ・ルービンという女性の研究者によってなされました。彼女の話によると発表した当時かなり批判され受け入れられなかったようですが、それでも彼女はひるむことなく多くの銀河の観測を続けデータを蓄積しました。その結果どの銀河にも暗黒物質が存在する間接的な証拠を証明することに成功しました。

銀河を構成する恒星の速度を調べたところ計算によって得られた速度よりも早いことがわかりました。本来なら恒星たちは銀河から外へ飛び出してしまうことになります。ところがそうならない。これにより暗黒物質かもしくはそれに該当する何かがあるということが間接的に裏付けされたのです。

暗黒物質と暗黒エネルギーを比べると面白いことがわかります。

暗黒物質は質量があるとされておりその結果重力を持っています。しかし暗黒エネルギーは逆、反重力を持っています。

暗黒物質は銀河の中に存在しますが、銀河と銀河の間(便宜上外宇宙と呼びます。)には存在しません。ところが暗黒エネルギーは外宇宙には存在しますが銀河の中には今のところ存在しないようです。どうも奇妙な住み分けができているような気がします。

しかしこのことによって宇宙の将来は「ネバーエンディング・ストーリー」のような引き裂かれた宇宙にならない可能性の方が高いかもしれません。

なぜなら暗黒エネルギーは宇宙全体の7割強を占めているのに暗黒物質の領域(つまり銀河)に手を出そうとはしていないように見えるからです。もし暗黒エネルギーが手を出しているのならば銀河が外側に広がっていくのが観測できるはずです。でも今のところそのような報告がないということはそうなっていないことを意味します。不思議な話ですね。それとも徐々に浸食を開始しているのでしょうか?

暗黒物質にしても暗黒エネルギーにしても今のところその正体はわかってはいません。はたしていつになったらわかるのでしょうか?それともわからないまま人類の方が先に滅びてしまうのでしょうか。

出来たら生きているうちに答えを出していただくとうれしいのですが。もっとも観測にどれだけの時間がかかるか考えたらやっぱり無理かもしれませんね。

グリニッジ天文台が選んだ 絶景天体写真

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: パイインターナショナル
  • 発売日: 2014/03/12
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