フランシス・プーランク(1899~1963) [クラシック音楽]
フランシスプーランクはフランスの作曲家でありピアニストでもあります。音楽好きの両親恵まれた家庭で育った彼は小さい頃から音楽に親しみピアノを習いました。そんな環境のおかげで早くから楽才を現したようです。
残念ながら私は、クープランの生涯を知りません。フランス6人組のひとりということぐらいしか知りません。それに日本だとドイツ音楽中心だし、フランス音楽というとドビュッシーやラヴェルの音楽がやはりメインということになるような気がします。
プーランクの作曲のジャンルは広く、ソロピアノの作品から協奏曲、オペラ、宗教音楽など多義にわたりますが、やはり彼の音楽の中心はピアノ曲だと言っていいと思います。
ソロピアノのための作品には不思議なことにピアノソナタという形式がありません。ほとんどが小品ばかりで構成されています。CDに換算して3枚分くらいの作品しかありません。ただ小品といえどもプーランクの魅力がいっぱい詰まっており一度聞くとまた聞きたくなるほどです。ユーモアあり、聞かせるところあり、たまには不意を衝いてビックリさせてくれることもあります。
パスカル・ロジェの演奏は、プーランクの特徴をよく捉えていて多分発売されているCDの中ではトップクラスに入ると言っても過言ではない演奏だと思います。時々ながらで聞いていていても途中で手を止めて曲を聴いていることが時々あるからです。もしプーランクの音楽を聴こうと思われる方は、やはりロジェのこのCDから聞き始めるべきだと思います。
うえのCDは2枚組で、第1集と2集が納められています。ロジェ自身第3集までレコーディングしています。(但し、現在杯盤になっているようです。)
プーランクの宗教音楽に中で、わたしが一番好きなのがスターバト・マーテル(悲しみの聖母)です。宗教音楽ということで真面目な音楽ではありますが、そこはそれプーランクはしっかりと聞きどころを作っており、メランコリックな音楽となっています。と言って沈み込むようなメランコリックではなく、プーランクの品の良さが表れている曲だとと思います。
プーランク:2台のピアノのための協奏曲/田園のコンセール/オルガン協奏曲(アルブレヒト/タール・アンド・グロートホイゼン・デュオ/ケフラー)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Oehms
- 発売日: 2011/02/01
- メディア: CD
最後に2台のピアノのための協奏曲を取り上げておきます。その昔ラベック姉妹というのピアノデュオが演奏したビデオだったと思うのですが聞いたことがあります。両端楽章はユーモアたっぷり、中間楽章は、きれいなメロディラインで聞かせてくれます。両端楽章は、結構技巧的な部分もあります。
うえのCDの収録曲の内、田園コンセールは、ある御婦人の依頼で書かれたチェンバロと管弦楽との作品で、バロック音楽が、一般大衆に知られ始めた頃の作品だったと思います。
プーランクの音楽は、まだ日本ではプログラムにあまり取り上げられていないように思います。この先、演奏会のプログラムに頻繁に載ることを期待したいと思います。
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