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音楽DVDは発売されるか???(ハイレゾ音源の可能性) [クラシック音楽]

ハイレゾ音源というものを、つい最近知りました。音楽CDよりも高音質で再生音域もCDに比べると広くなっているようです。(詳しく知りたい人は、専門のサイトをご覧ください。)

試に、サンプル音楽をダウンロードし聞いてみました。残念ながらその差がわかりません。確かにクリアーなサウンドだということはわかるのですが。

ファイルの大きさを見てみると3分オーバーの曲なのに120MB!思わず「デカー」と叫びたくなりました。仮にCDに録音すると30分も録音できません。もし、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付」をCDで発売しようとするとCD4枚組になります。もしCD表裏に録音できたとすると昔のLP2枚組を思い起こさせてくれます。(第9をLP1枚に納めようとすると第3楽章が表裏に分割されてLPに納められることになるからです。)

オーディオファンにとっては、どうもデジタル録音(正式名称はPCM録音と言いますが、PCMという名前は登録商標されています。)の音を好んでいないように思えます。最近LP、つまりアナログ録音を見直す機運が高まっているのでもわかります。

では、デジタルでなくアナログなのか、一概に言えませんが、アナログの方がデジタルに比べて情報量が多いからではないかと思えるのです。結果アナログからその情報を引き出すために超高級オーディオセットが必要になってくるわけです。

それに比べるとデジタルは、まず音域が20Hz~2万Hzに限定されています。つまり範囲外の音はカットされます。理由は人間の可聴音域がだいたい上記の範囲だからです。たまにこの音域を超える部分を聞き取ることができる人もいますが。

デジタル録音では、実は教会にあるパイプオルガンで奏でる曲を完全に録音することができません。パイプオルガンの音域がデジタルの音域よりもはるかに超えてしまうからです。(昔の人は、現在人よりも聞こえる音域が広かったようです。特にパイプオルガン製作者に関して言えば。なぜなら現代人の我々には聞こえない音のパイプを設置していることでそのことがわかります。

以上でもわかると思いますが、どんなに性能のいいオーディオ製品であってもCDが持っている制限以上の音を再生することはできません。これがアナログ回帰の原因だろうと思います。最近の研究では耳に聞こえない高音域に人間の心理に影響を与える部分があるとか言われています。いわゆる曲に感動する要素がその中にあるそうです。しかしデジタルにはその部分がありません。デジタル録音された音楽を聴いても人はあまり感動しないと言われている所以でもあります。

デジタル録音が悪いかと言うとそうとも言えません。ミニコンポなどは、LP時代と比べて明らかに再生音が良くなっています。もともとミニコンポなどは再生に限界があるのでかえってデジタル録音の方が合うと思います。昔、初めてソニーからCDウォークマンが発売された時、早々に買って家にあるミニコンポで再生した時、明らかに音が鮮明に再生されました。特にバロック音楽特有の終楽章節前のバスのオクターブの跳躍をはっきりと聞き取ることができてびっくりした経験があります。

ハイレゾ音源でレコードを作成しようとすると、やはりDVD並みの要領が必要になります。今のCDでは、3分強の曲ならば約5曲くらいしか収録できないからです。前に挙げたベートーヴェンの第9番を収録しようとやはりDVD並みの容量が必要となりますが、実際のところ4.7Gまでは必要ありません。(4.7Gだと収録時間が約2時間程度になってしまうからです。これではちょっと長すぎる気がします。3.5Gくらいがいいような気がします。)

ハイレゾ音源は、高音域の音を含むので、雑音とかが気になる可能性があります。やはり再生するには、ある程度の性能を持ったオーディオセットが必要になると思います。ひょっとするとアナログ時代に生産されたアンプ等の方が適しているかもしれません。

ハイレゾ音源は、オーディオマニアたちを納得させることができるでしょうか。LP独特の悪い部分だけを取り除き良い面だけを再生できるかを期待したいと思います。そしてレコードとして発売されれば、クラシックやジャズなどのジャンルが好きな人ならば買い求めると思います。逆に安っぽいシンセ音に慣れた若い連中も本格的な音で再生される音を聞いて音楽の在り方を見直すきっかけになれば昔のような曲作りが復活するかもしれません。と同時にまた昔みたいにオーディオブームがやってくるかもしれません。

ハイレゾ音源は、デジタルでありながらアナログのように本格的な音楽を再生再現できるかがこれからの課題になるような気がします。


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