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2007年の元旦は病院へ走った。 [くらし]

もうじき2007年も終わり新しい年が来ますが、今年の正月は元旦から大変でした。

夜の9時ごろまでは平和でした。私も早くからお酒を飲んでいていい気分でウトウトしていたときでした。
「どないしたん。」と姉の叫ぶ声。
その声にビックリして声のする部屋へ行くと、姉が母の「胃ろう」のチューブを持って立ていました。
「胃ろう」とはお腹から胃に向かって穴を開け、そこにチューブを差し込んで流動食や薬などを胃に直接入れることを言います。
チューブの先にはバルーン(風船)がついており、胃にチューブの先を入れてからバルーンに生理食塩水を入れて膨らまし、胃からぬけないようにしてあります。しかしこの時、そのバルーンが割れてしまい胃ろうのチューブが胃から抜けてしまったのです。

2006年3月はじめに母が倒れ救急車で病院に運ばれました。運良く助かったのですが人工呼吸器のお世話に・・・。はじめのうちはカテーテルを鼻から差し込んで胃まで入れていましたがいつまでもそのような状態にしておくのは危険ということになり胃に穴を開けることになりました。
倒れる前から食べるのに難があって栄養状態が悪くなったのがどうも倒れる原因だったようです。
約半年後、胃ろうを作ったまま退院して家に帰ってきました。ある程度、口から食べ物を摂取できところまで回復しましたが胃ろうを外すことは出来ませんでした。

約4ヶ月から半年の間でチューブの交換をします。正月明けにその予定になっていたのですがいきなり元旦の夜に抜け落ちてしまったのです。
命がすぐに危険になるというワケではないのですが、放って置くと穴が塞がってしまいます。そうなるとまた一週間ほど入院して胃ろうを作らなくてはいけなくなりますから大変なことになります。 
ちょうど、掛かりつけの病院が救急指定病院でもあったので連絡して応急処置をしてもらうことにしました。

病院に電話して事情を話すと最後に電話相手が
「タクシーで来られますか、それとも救急車で来られますか。」
と尋ねてきました。
私は「タクシーで行きます。」と返事すると
「分かりました。カルテを用意してお待ちしています。」と言ってその人は電話を切られました。
しかし、
「タクシーで来られますか、それとも救急車で来られますか。」
のフレーズ、どこかで聞いたような気がしませんか?。
「お召し上がりですか、それともお持ち帰りですか。」・・・・ハンバーガー・ショップ?

いつもお願いしている介護タクシーに無理を言って来てもらい病院へ行くことにしました。
病院に着いたのは午後9時半を回っていました。救急外来へ行くと何人かの人が順番を待っていましたし、私たちが到着後も患者さんがポツリポツリと来ていました。
救急車で運ばれてきた患者さんの処置に時間が掛かり私たちは1時間ほど順番を待つことになりました。

約1時間後、順番が来て処置室へ入りました。早速母を寝台の上に寝かして応急処置が始まりました。母の顔を見ると少々緊張しているように見えました。
私たちがいる処置室の隣にもうひとつ処置室があり、救急車で運ばれてきたきた人を直接受け入れるためのドアがその部屋にあります。
母の処置が終わりがけの頃、看護師さんのひとりがそっちの方を見て
「先生、救急車が到着しましたけど。」
と一言。
すると先生はその看護師の方を見向きもせずに一言
「待たせておけ」
一瞬、私はその言葉にビックリしましたが考えてみれば当たり前の話で、私の母を放っといて他の人の治療に取り掛かることはできないのですから。
しかし、救急医って大変な仕事ですよね。何しろやって来る患者は千差万別、病気も色々、怪我も色々ですから。出来ませんでは済みませんからね。本当に頭が下がります。

応急処置も終わり会計を済ませるともう11時を回っていました。
昼間なら病院の敷地内にタクシーが停まっているのですがさすがに元旦の午後11時過ぎにはタクシーの姿も無く、病院のロビーにあるタクシー専用電話でタクシーを呼び家に帰りました。
家に帰ってしばらくすると元旦が終わりました。


 


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