SSブログ

VF検査を御存知ですか?・・・・高齢者の御家族をお持ちの方へ [医療・介護]

VF検査の正式名称は「ビデオ嚥下(えんげ)造影検査」といいます。嚥下とは飲み込みのことです。
VF検査とは、レントゲンを使って飲み込みがきっちりと出来ているかを調べる検査なのです。

首を横に切って見てみると、前に気管がありその後に食道があります。
普通人間は、口から食べ物を摂取して飲み込む時、気管の入り口に弁みたいなものがあってそれが気管の入り口を塞いで食べた物がきちんと食道にはいるような構造になっています。ところが何らかの原因でその弁みたいなものがちゃんと気管の入り口を塞がなくなることがあります。その結果気管に食べ物が入り込む誤嚥(ごえん)という症状が生まれます。そして特に高齢者にとってこの誤嚥はしばしば命取りになることがあるくらい危険なことなのです。

では、どうして弁が正常に動かなくなるのかには色々な原因があります。
例えば弁自体に障害がある場合、あるいは弁を動かすための周辺の筋肉の衰えもしくは異常がある場合、それ以外に神経の異常などが考えられます。

正常な人が、誤って気管に水などが入った場合、その異物を外に出すために咽(むせ)て咳き込み吐き出そうとします。結構これって苦しいですよねー。でも歳を取るなど何らかの理由でその力が弱くなり吐き出せなくなることがあります。そうなると体って良く出来たもので、入り込んだ異物を痰に包み込んで外に出そうとします。しかしそれでもだめな場合は異物が肺に達しそれが元で肺炎になり死に至る事があります。(誤嚥肺炎といいます。)
VF検査は患者の嚥下を調べて、もし異常がある場合はその症状にあわせた食事の仕方やリハビリの仕方などを指導するために行われます。
例えば、最近食事をするたびによく咽るようになったなどの症状がある人は是非この検査を受けることをお勧めします。早めに知っておくことで危険を回避することが可能だからです。もし異常があると判断された場合は肺のCT検査も同時に受けることもお勧めします。

しかしひとつだけ残念なことがあります。それはこのVF検査が出来る医療機関が全国的に少ないと言われていることです。将来的には増えていくと思われますが、当分の間は検査を受けるまで色々な手間が掛かるかもしれません。

食事は人間にとって基本的な行為です。美味しいものを食べた時の感動など忘れられませんよね。しかしそれによって命を失うことは避けなくてはいけません。もし可能性のある方は是非一度このVF検査を受けてみてください。最悪を避けるためにも。是非!

 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。