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一人暮らし、あるいは二人暮らしの老人のためにITを [医療・介護]

半年ほど前の話ですが、私が住んでいる団地内で消防自動車のサイレンの音がしました。
「火事か」
と思い外に飛び出してみると消防自動車1台が別の棟の横に停まっていました。
どうやら火事ではなくホッとしましたが、後で話を聞いてみると事情は次のとおりでした。
消防自動車が停まった棟の一室におばあさんが一人で住んでいました。お子さんはいるのですが(何人いるかは知りませんが)結婚して、もしくは仕事で別に住んでいました。
当日、子供の一人が朝から電話をしても一向にそのおばあさんが電話に出ないものだから心配になり、そして消防自動車の登場となったワケです。しかし肝心のおばあさんは、朝か外出していただけの話で大事には至りませんでした。それも毎週決まった日に決まった所へ出かけていただけの話だったそうですから、子供はそのことをすっかり忘れて慌てて救急に電話したことになります。そそっかしいというか人騒がせな話ということになります。
しかし、こういう出来事は結構あちこちで起きているのではないでしょうか?
日本の人口は、この30年間に1.14倍しか人口が増えていないのに対して世帯数は約1.44倍増の大幅な伸びを示しています。人口がそんなに増えていないのに世帯数が増えるということは1世帯あたりの家族数が少なくなっていることを意味します。日本人の高齢化を考慮に入れると一人暮らし、あるいは二人暮らしのお年寄りの世帯が増えていると考えてもいいわけです。実際、私が住んでいる団地でもお年寄りの世帯が増えており、将来的には上記のような事件がまた起こるのではないかと想像できるワケです。

核家族化が進み、親と子が別々に住んでいる以上距離の壁を簡単に克服することはできません。そこでその壁を100㌫完璧とは言いませんがITである程度克服してみようというのが私の考えです。
昔に比べブロードバンドインターネットに常時接続していても月々の料金が安くなった現在これを使わない手はないと思います。
例えば、So-net ADSL 12M 限定プランでは回線使用料を含めてもおよそ2.100円で済みます。つまり親と子、両方の世帯に導入しても月々4.200円程度の費用で済むワケです。
別に両方にパソコンなどなくてもかまいません。webカメラとモニター、集音機能を持った電話機能、伝言板、ドアフォン機能程度あればいいのではないかと思います。

webカメラとモニター、集音機能を持った電話機能
つまりテレビ電話みたいなものです。webカメラは映す場所が固定されてしまうので、集音機能で仮に隣の部屋で助けを呼ぶ声があった時その音を拾って相手方に伝える役目をします。音量等も子供側から側もコントロールできるようにするといいかもしれません。
伝言板
一方が留守の時、メッセージを伝えるのに使います。直接ペン入力で行います。
ドアフォン機能
親と子を結ぶ回線は24時間つけっ放し状態になりますが、例えばケア・マネージャーや親のお友達が訪れた時にドアフォンで知らせる機能です。訪問してきた人を確認してからでます。モニターは、常に子供の家とつながっていることを前提としますのでモニターの半分、あるいは四分の一の大きさで会話をすることになります。もし必要ならば子供の方に誰が訪問したか知らせる機能があってもいいかもしれませんね。

利用者がお年寄りということも考えて使いやすくするということも考えておく必要があるでしょうし回線が切れたときの通知機能もいるかもしれませんね。あとは、機器のコストがどれだけ抑えられるかが問題になると思います。
阪神・淡路大震災の後、避難先の仮設住宅での老人の孤独死が問題になりましたが、この先同じ事が起きた時、孤独死を防ぐためにもITを活用するのがいいかもしれません。

100㌫距離の壁を取り除くことはさすがのIT技術でも無理だと思いますが、せめて60㌫、70㌫だけでも取り除けたらそれだけでも安心感につながると思うのですが。どうでしょうかねえ・・・・・・。

 おまけに1975年と2005年の国勢調査の数字を載せておきます。

日本の人口(千人) 世帯数(千世帯)
1975年 111.940 33.596
2005年 127.757 48.225
増減率 114.1㌫ 143.5㌫

国勢調査から

 


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