その昔、四辻駅へ行ってきました。

「よつつじ」という地名はいかにもノーマルであちこちにあるような地名だと思いますが、今回の四辻とはJR山陽本線四辻駅のことです。四辻駅は、その昔小郡駅と呼ばれていた新山口駅から広島方面次の駅です。

四辻駅は、田舎にあるごく普通の駅です。
ではどうして私がこんな田舎の駅に降りたかと言うと、駅から20分くらいのところに大村益次郎（村田蔵六）の生誕の地があるからです。
武生のところで私が菊人形制作にかかわっていたと書きましたが、菊人形のテーマというと大概NHKの大河ドラマから採られることが多いようですが、私が初めて菊人形にかかわった時のNHK大河ドラマは司馬遼太郎の花神でした。主役の村田蔵六を演じたのは中村　梅之助でした。でも正直言ってこの時の大河ドラマは見ていませんが・・・。
小説の方は読みました。もともと司馬遼太郎の本は好きですから。
大村益次郎は、日本陸軍の生みの親です。しかし改革の進行が早すぎたために士族たちから反発を買い暗殺されたと言われています。もともとは蘭学医で実際に故郷で医者をしていた時期もありましたが後に官軍に身を投じて明治維新にかかわっていきます。花神を読んでいる限りではかなりの合理主義者だったような気がします。

四辻駅のある山口市鋳銭司（すぜんじ）はその昔、この場所でお金（銭）を鋳造していたところからきたそうです。めずらしい地名ですね。

さて、四辻駅から車を使えば大村益次郎の墓とか大村神社、長沢池などへ行くことも可能ですが、当時の私は生誕の碑だけ見て満足して帰りました。

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