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パッヘルベルのカノン [バロック音楽]

ヨハン・パッヘルベル(1653~1706)と言うと、どうしても「パッヘルベルのカノン」が有名でこれほど世間に浸透した音楽はないと思います。結婚式場やホテルなどでBGMとしてよく流されているからです。

しかし原曲は、カノンだけでなくその後に軽快なジーグがついています。

正式なタイトルは、「三つヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ」と言います。BGMで流されている「パッヘルベルのカノン」は、BGMに合うようにある程度アレンジされているようです。

さてカノンを少しだけ詳しく見てみるとカノンであると同時に変奏曲でもあります。最初に通奏低音が主題を提示その後三つのヴァイオリンがカノンを繰り広げながら通奏低音の主題を変奏していきます。パッサカリア風もしくはシャコンヌ風と言うべきでしょうか。原曲を聞くと案外あっさりした印象を受けるのは私だけでしょうか。カノンの後に続く軽快なジーグは、カノンがどちらかと言うと静の音楽なのに対して軽快な動の音楽と言えると思います。二つの曲のさわやかな対比が面白いところかもしれません。

Canon & Gigue / Chamber Works

Canon & Gigue / Chamber Works

  • アーティスト: Johann Pachelbel,Charles Medlam,London Baroque
  • 出版社/メーカー: Harmonia Mundi Fr.
  • 発売日: 2006/07/11
  • メディア: CD

上記のCDはロンドン・バロックによるパッヘルベルの室内楽集です。

収録されている曲目は、5声のパルティータが1曲、4声のパルティータが2曲、音楽の楽しみ(パルティータ集第1番~6番)、カノンとジーグ(順不同)です。

室内楽曲ばかり集めためずらしいCDです。私はさほどパッヘルベルの作品は知りませんが、これ以外に協奏曲等の作品があれば是非とも聞いてみたいと思います。


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